長期優良住宅を取るにはピットリビングはNG?採用しなかった理由

打ち合わせの記録

ピットリビングと長期優良住宅は両立できない?

わたしたちは設計士さんからピットリビング(小下がり)の導入をオススメされました。
空間が仕切れて素敵!と思って導入を検討していたのですが、建物の重要事項説明の中で、
「長期優良住宅の認定が取れません」
と設計士さんから言われました。

え?聞いてない!
ピットリビングって人気だし、SNSでもよく見るのに、なんで?
と驚いてしまいました。
そこで私たちは「長期優良住宅」について改めて調べることにしました。

はぴぴ
はぴぴ

建売住宅との差別化が図れるから、いいな!とテンションが上がっていたので、
それを聞いた時は少しショックでした。

そもそも長期優良住宅ってなに?

長期優良住宅とは、 「長く安心して住み続けられる優良住宅を国が認定する制度」 です。

国土交通省パンフレットを見てみると、

  • 耐震性:地震に強いこと(耐震等級2以上が基本)
  • 省エネルギー性:断熱性能・設備が一定水準以上
  • 劣化対策:構造や基礎が長持ちする設計になっている
  • 維持管理・更新の容易性:給排水管などが点検・更新しやすい
  • 可変性性:将来の間取り変更や高齢化に対応しやすい

その他にも居住環境、住戸面積、維持保全計画、災害対策などがあります。

国土交通省【長期優良住宅のパンフレット】

長期優良住宅のメリット

  • 住宅ローン控除が有利
     認定住宅は控除額や適用年数が優遇されます。
  • 固定資産税の軽減
     通常は1~3年のところ、最大で5年まで軽減措置が延長されます。
  • 地震保険料の割引
     耐震性能が高いことで保険料が下がる場合があります。
  • 資産価値が維持されやすい
     国のお墨付きがあることで、中古市場でも評価されやすいです。
  • 安心して長く暮らせる
     性能・耐久性・メンテナンス性が確保されているため、将来も安心。
はぴぴ
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詳しくは「国土交通省の長期優良住宅認定制度」の
パンフレットを見てみてね!

住宅:長期優良住宅のページ – 国土交通省

デメリットや制約

  • 建築コストが上がる
     仕様を基準に合わせるため、数十万〜100万円以上の追加費用になることも。
  • 設計自由度の制約
     メンテナンス性が基準に含まれているため、間取りに制約が出ることがあります。
  • 維持保全の義務
     定期点検・補修を行い、その記録を残しておく必要があります。

「ピットリビングが認定対象でない」理由

一番の理由は、床下の点検・維持管理が難しくなるため のようです。

長期優良住宅では「給排水管などを点検・交換できること」が条件になっています。
ピットリビングのように床を下げる構造にすると、床下に人が入りにくくなり、将来的なメンテナンスがしにくい設計とみなされてしまうそうです。

はぴぴ
はぴぴ

ハウスメーカーによっては、そもそも床下点検が必要ない構造もあるようなので
ピットリビングをやりたい場合はあらかじめ営業さんに確認しておくといいかもね!

少なくとも、積水ハウスのシャーウッドは認定対象の構造ではないみたい。

わたしたちの選択

わたしたちは、ピットリビングを諦めることにしました。
長期優良住宅を取れないことの理由ともう一つ、将来の暮らしやすさを考えるとデメリットにもなり得る と感じたのです。

子どもが小さいうちは段差が楽しい遊び場になるかもしれません。
でも高齢になったときには、転倒リスクや使わなくなる心配も出てきます。

「今の憧れ」よりも「長く安心して住めること」を優先し、我が家では長期優良住宅の認定を取る道を選びました。

まとめ

  • ピットリビングは魅力的だけど、長期優良住宅の認定とは相性が悪い
  • 長期優良住宅には、税制優遇や資産価値維持など大きなメリットがある

家づくりには“正解”があるわけではありません。
自分たちが何を優先したいのか、その答えによってベストな選択は変わるのだと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
今後とも当ブログをよろしくお願いいたします!

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